S Z A
Suplex
‘Lightning Legend - Daigo no Daibouken’
PlayStation





S Z A
2023/08/16
暑い日に少し昔の夢を見た。
いまの君には俺はどう見える?そんな言葉を過去に懇意にしていた人に投げかけていた。
公園のベンチに座り、焼けた砂利を足元に蝉の声を背中に聞きながら隣、同じ方向を見ながら話す。
いまより、ずっと夏が暑く感じなかったのは世界が変容する前だったのか、それとも身体に耐性が強くあったのか。わからない。虫にさされることも気にならなかった。
「ほんとはずっと君とそんな話がしたかった。君ならわかってくれる気がしたんだ」
返ってくる言葉が怖くてそう続けた。でもさ。
「たくさん言葉を交わして、なんとなく満足して帰るでしょ?でも、君と別れた途端に自分ばかり話してなかったかな?君は言いたいことを、伝えたいことを話すことができたかな?ちゃんと俺は受け止められたかな?」
そんなことを思ってしまうのがわかるから話せないんだ。怖くてさ。
ほんとはもっと話せればよかったんだ。
恥も外聞もなく。関係性も気にせずに。好ましく思ってる。なんか気が合いそうだとか。そんなんで良かったのにね。
彼女に顔を向けることができないのに何故か、彼女は白い服を着ている気がした。思い出の中のワンピース。袖のところに星のあしらいがある。
光が。当たって跳ね返る。光は清明にとって喜びだ。享受することを拒むように。
「だから顔を見てくれないの?」
懐かしい声。責めてるわけでもなく、ただ疑問。
そう、何も期待してないからできること。
もう、会うことのない人。夢でしか会わない、会えない。
話がしたかったの?声が聞きたかったの?あの日からちゃんと地続きの場所に立っているのか知りたかったの?
怖い。怖い夢。たぶん、また見る。顔も思い出せない人なのに。
答えずに汗だらけの現実を歩くために立ち上がる。
また、うまくできなかった。こんなところまで来たのに。帰り道を考えるとうんざりする。
傷はアスファルトに焼き付いて形を作る。そうでしか自分を確かめられない。傷つくことでしか学べないのだ。
夕方のソファーで目を覚ます。つけっぱなしのYouTubeから軽薄な笑い声。消費することでしか生きていけない物語がそこにはある。
まぁ、自分もか。
(via uchujin)